友達から借りた本を読み終えたので、紹介します。
この本の作者は、ジャンプに連載しているDr.STONEにおいて科学監修を務め、世界一受けたい授業などにも出演するサイエンス作家です。
世界にある各種毒物について、どのように効くのか丁寧に説明してます。
タイトルからすると、一見トンデモ系の本に見えるけれども、中身は極めて真っ当。サプリメントや空間除菌グッズの問題点、アンチ食品添加物の欺瞞点を的確に指摘しています。
中でも、人を洗脳するのに使われた薬物についての章は印象深かったです。
例えば、オウム真理教のマインドコントロールに使われたLSDという薬があります。LSDは幻覚剤で、目を瞑っていても何かが見えているような視覚野の活動があり、確実に「何か」見えているのです。
LSDをやったことがある人の体験談では、「世界がぐにゃぐにゃにとけていき、世界から入ってくる情報もぐちゃぐちゃになって、自分と世界の境界さえ曖昧になってくる…」といった認知のバグりが生じるのだそうです。
オウム真理教はイニシュエーションと称して、自家製のLSDを信者に飲ませていたという調査報告があります。
いつのまにかLSDを服用させられ、キマった状態で教祖の話を聞かされると、教祖が神秘的な力を持っているようにも思えて来るのでしょう。
オウムだけでなく、麻薬は古来より様々な教義で使われてきたといいます。歴史が深いゆえに、私たちの生活にも深く結びつき、悪用のされ方もエグいものになっているそうです。
まあ真っ当に生きていれば麻薬なんて関わらないでしょうがね。
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