今年はCBTやOSCEもあるし、あまりシフトに入れないなあと思って、バイトを辞めました。備忘録的なものとして、経験したバイトから学んだことなどをここに書いていきます。
医療事務バイト(歯科)
長期で働いた。小さな医院だったので、基本的にシフト中は自分一人。他の人に引き継ぎする時に会うぐらい。ごく稀に被ることはあった。給料も現金手渡しで嬉しい。
仕事としては、器具を洗ったり、洗濯したり、患者さんの予約取ったりお薬出したり。忙しい時はずっと動いてなきゃいけないけど、暇になる時はゆっくりできる。試験前には休ましてくれるし、楽ではあった。
この医院の医療体制なんだけど、治療は院長一人で、朝10時から遅ければ夜10時まででそれが週5。休憩とか考慮しても1日10時間労働はしていて、週50時間労働になるから、労働基準法の1日8時間週40時間は軽く超えてる。
こうなってしまう理由は至って単純で、①院長は自分の都合より患者の都合を優先してしまう②たいていの患者さんは同じ時間帯に来たがるため、徐々にパンクしてくる③新規の患者さんはほとんど急患なので、患者さんを逃したくない院長はパンク状態の予定にさらに詰め込む、という三つのサイクルを繰り返してしまうから。
こうなると患者さんの待ち時間は1時間とかになることもあるんだけど、患者さんは時間のある高齢者が多いので、特に何も言わないことが多い。(もちろん怒る人もいるが2、3人)だからこの体制のままでいいやってなる。
仕事に真面目のはすごいことなんだけど、やりすぎじゃないかなぁって思うことはときどきあった。まあ自分が言えることじゃないけど。
医院の運営にスタッフとして関われたのは貴重ではあった。
大手飲食系チェーン店のホールバイト
短期だったが数ヶ月働いた。カレーを提供する大手チェーン店だった。同僚は大学生だけじゃなく高校生もちらほらいた。学生が半分くらいで、あとは社員さんと主婦の方などだった。
大手チェーン店はマニュアルが細かいところまできっちりしていた。例えば、福神漬けのスプーンの置く位置だとか、食事を提供する時の皿の持ち方、コップを置く時の音を立てない丁寧な置き方、チーズなどのトッピングの仕方に至る何から何まで。マニュアル通りに動けばスタッフとして悩まず作業ができた。
衛生面も細かかった。抜き打ちで爪の長さがチェックされる。また、シフトに入る前は手洗い60秒、爪をブラシで擦るなどの決まりがあった。さらに、時々本部から抜き打ちで衛生チェックが入るみたいで、食品が床に落ちていないか、カビが生えていないか、ラッピングに不備はないかなどを見られていた。後日点数をつけられ、全体ラインで共有される。
このチェーン店は夜12時まで営業しているのだが、夜9時からは閉店作業というのに入る。およそ3時間かけて閉店に向けて準備していた。その作業一つ一つもマニュアルにあり、例えばトイレ掃除や、作り置きの衛生管理、スプーンなどの補充、洗い物の乾燥などであった。終わり次第チェック項目に印をつけていく。ラストオーダー間際には全ての洗い物も済んで、お客さんがいなければ早く帰れるのだが、時々ラストオーダーギリギリにくるお客さんがいて、洗い物とかもやり直さないといけなくなるからスタッフは嫌な顔をしていた。
また、ジェンダーへの配慮もあった。例えば、スタッフのことは「〜くん」「〜ちゃん」とか呼ばないなど。「〜さん」で統一されていた。イマドキですね。でも配慮ってキリないよなあ、とも思った。
大手というのはきっちりしたマニュアルがあり、スタッフに守らせる体制が整っていた。ある意味これが大手としての格なんだろなって思った。
引っ越しバイト(単発)
数回単発で入った。その日のうちに現金(1万7000円ぐらい?)でもらえるところがいい。バイト仲間は若い兄ちゃんか、力仕事系のオジサンが多かった。
金山駅に朝7時集合で、15人ぐらいでトラックに乗せられて引っ越しセンターへ。支給された服に着替えたら早速各現場に派遣される。
仕事内容は、①養生張り(家具で部屋や建物内を傷付けないように)②緩衝材で家具を包む(電化製品など傷付けたくないものを保護)③荷物をトラックに詰め込む、トラックから出す④撤収作業などだった。
入ったのがちょうど繁忙期だったため、朝の7時集合なのに結局解散したのは夜の10時。しかも駅までの送迎もなかった。その日は帰っても最寄駅から下宿先までのバスが出ていないため、吉野家で晩飯を食べてからビジネスホテルに泊まる選択をした。(そのせいで稼いだのにすぐ使った泣)
仕事自体も割と過酷だった。大抵の現場はマンションやアパートで、スタッフは自分を含めて二人か三人ぐらいだった。冷蔵庫、洗濯機、タンス、電子ピアノなどの重い荷物を、二人か一人で持ち運ばなければいけなかった。社員さんは体育会系なので、自分が重さでぐらついたりすると怒られる。中には階段がないアパートも存在した。
これが1日に4、5件はあるのだから、もう腕がパンパンだった。社員さんも時間通りに次の現場に向えないと苦情の電話が入ってくるみたいで、電話で謝罪しながら運転していた。
それ以来自分は、引っ越し業者のトラックを見かけるたびに、心の中で「お疲れ様です」というようにしている。
塾の個別指導バイト
高校受験の個別指導だった。とはいっても、自分は中高一貫校だったので、正直何もアドバイスできることがなく、経験したかのようなフリをして生徒さんに接した。
ここも個別指導では大手だったので、マニュアルががっちりしていた。1時間の個別指導のうち、15分は前回の復習、30分で進めて、残りの時間で今日の復習という流れだった。
数学、理科などは「覚えようね〜」ぐらいしかアドバイスできず、正直つらかった。(例えば地学なんて中学受験でやったな程度)あと、毎回リクルートスーツを着るのが大変だったので辞めた。
あいさつ、コミュニケーションによる相互理解
働いて思ったことだけど、これが一番難しくて重要。上の人には率先して挨拶するとか、お客さんに電話をかける時の内容の伝え方とか敬語とかバレないサボり方とか。
(電話)こんにちは、お電話失礼いたします。〇〇です。ただいまお時間よろしいでしょうか。お手数おかけしますが〇〇お願いします。失礼致します。
あと、敬語って練習しないと出ないですよね。僕の敬語はいろいろ試して、関西弁敬語に落ち着きました。「〜してはるんですか」みたいな言い方。
それと、先方がいる時は、慣れてなくても極力慣れている振りをして接しましょう。「これで合ってるのかな」と思って接してしまうと、相手をイライラさせてしまいます。こちらの態度は大事です。わからないことがあれば、「これは自分にはわかりません」と伝えて、わかる人に変わってもらいましょう。
メモは大事です。(フリでもおk、どう思われるかが大事です。いい子でいましょう。)
総括:バイトに何を求めるか
まあ、お金を稼ぐ手段でしたね。部活で後輩に奢る時とか、バイトで稼いだっていう方が多少カッコがつきますから。大学生なんてお金はいくらあっても足りません。
医学部にいながらバイトするとなると、やっぱり自分の時間がどうしても無くなりますね。バイト、部活、学友会も全部並行して、土日はゴルフに行ったり実家帰ったりしますから、勉強の時間は無くなりますね。バイトに行くと疲れて何もしたくなくなりますし。
高校生でバイトやれるならやっといたらよかったなって思います。高校生の頃は、30代、40代の人なんかめちゃくちゃ大人に見えますから、刺激も多かったでしょう。自分は塾と部活で終わったからもったいなかったなあ。
あと、めちゃくちゃシフトを入れても4万円がせいぜいでしたね。同期でも部活もバイトも勉強も頑張ってる子がいますが、リスペクトしてます。
バイト先の子でも、月に8万ぐらい稼ぐ子もいました。リスペクトします。
あと、バイト先の子がしてたバイトで、ゆっくり実況の台本書いて収入にしてるって子もいました。いろんな仕事があるんだなって思いました。
将来的には自分のがんばれることがお金になればいいですね😌
最後に:バイトの辞め方
バイトは辞めづらいですよね。わかります。
「〜院長、平素より大変お世話になっております。
自分の都合で申し訳ないですが、4月末でバイトを退職させていただきたいと思っております。
次回のシフトの際、お時間を頂けたらと考えており、まずはラインでご連絡させて頂きました。お忙しい中すいません。何卒よろしくお願いします。」
こんな感じの文章を送って、シフトの時に菓子折り持って、短い間ですが大変お世話になりましたって言って辞めました。
ここまでしたら後味を気にすることなく辞めれると思います。
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