この作品はフィクションです。実在の人物団体事件とは一切関係ありません
ここはガバガバ共和国。昨今、隣の国にあるダディ共和国のとある新興宗教が、ここガバガバ共和国で活動しているようだ。
その新興宗教の名は、ぷももん教。ぷももん教は着実に信者を増やしており、ガバガバ共和国の政界にも影響を及ぼすようになっていた。
ある時、ガバガバ共和国の政界の要人が、ぷももん教の信者に銃撃を受けた。以来、ガバガバ共和国の内部からぷももん教の実態調査を行うため、秘密裏に調査団が組織されたのだった。
そして新聞記者のイサコ氏は、その調査団の団員としてし調査を開始した。
イサコ氏は、まず信者の方に話を聞くことにした。
「ようこそお越しくださいました。神の声を聞きたいとのことで、遠いところからわざわざありがとうございます。」
イサコ氏は信者の自宅に招かれ、信者の部屋にきれいに並べられている信者グッズの多さに圧倒された。
「今お飲みになっている人参茶は、サタンの嫌う天の飲み物ですの。教祖ぷももん様の毎日お飲みになっていて、いかなる病気も治ると評判なんですのよ。」
「なるほど、確かに体があったまってきた。大体おいくらぐらいでいただけますか?」
「一本8万円でございます。これで病院に行かなくても済むのならお安いものでしょう?」
「た、確かに病院にかからなくてもいいのならこの値段も頷けますね。では実際、このお茶を飲んでいて病気になってしまったらどうするのですか?」
「問題ありません。地球医学にはない、超高次元医学を通じて松果体DNAエネルギーを高め、治療することができます。」
「詳しく教えてください」
「症状や病気を治すことで長するのではなく、高次元DNAを修正することで症状や病気を治すのです。大体30分で9万円の治療代になります。また、一回約7万円でダウンロードコンテンツによるDNA操作も行うことによる治療も可能です。もちろん保険適応はありません。」
「はあ」
「もっとも、私のようにぷももん教への信仰心が深いものにとってはこういった治療ももはや必要としないのですが。」
「なるほどよくわかりました。では、後ろに飾ってある高級感のある黒い箱について教えていただけないですか?」
「もちろんです」信者の方が持ってきた高級感のある黒い箱の中には、「清本」と書かれた本が詰まっており、中には教祖ぷももんと妻ぷるるんの祝福写真が飾られていた。
「この本の内容はぷももん様とぷるるん様の説法が詰まっています。ぷももん教の中でも貢献度の高い信者に贈られるものでして、3000万円はしましたが、ぷももん教の愛を受けることができると思うと、安いものです。」
「わかりました。ではそちらにある壺について教えてください。」
「はい、こちらの壺は悪い霊や祖先からの穢れを閉じ込める役割をしています。大体1000万円はしましたが、世の穢れをここに封じ込めていると思えば安いものです。」
「なるほど、ではこちらの印鑑について教えてください」
「こちらは翡翠でできており、運気が上昇するのです。一本21万円はします。ちなみに、私どもの中では、購入とは言わず、「勝利する」と表現します。つまりこの印鑑は21万勝利したと表現します。今こうしてお話できているだけでも、その価値はありましたよ。」
まっすぐな目で信者さんはそう語った。
「なぜここまで熱心になさるんですか?」
「すべての財産は神々にすべて捧げなさいというのが私どもの教えでございますから。家族の財産や土地や親族の家もすべて売ってまで勝利します。」
それからイサコ氏は調査のため信者になり、信者としての様々な貢献を通じて信用を得、ダディ共和国にあるぷももん教の総本山である、ぷもも園への潜入が成功したのだった。
ぷもも園は山の中腹にあり、大理石を惜しげもなく使った王宮のような豪華な作りをしていて、莫大な資金を投じたことが伺えた。
イサコ氏は教団の幹部との接触に成功。話を聞くことができたのだ。
「あそににいる人たちが頭につけているものは?」
「ええ、あれはパーフェクト・サーヴェーション・イニシエーションといって、ぷももん様の脳波を注入する器具です。これを頭に装着することで完全に世の中の穢れから救われるのですよ。」
「なるほど、ではあそこの水はなんですか?」
「水とは失礼な!甘露水というものです。教祖ぷももん様の唱える教えを電気信号化したデータを流して作っているのですよ。ただの水と異なります。」
「すいません。そういえば大きな結婚式があると聞きましたが」
「そうです。我が教団の特徴でもあります。教祖の選んだ相手と結婚することで、神の血統を創造していくのです。生まれた子供は当然信者になります。」
「ところで多額の献金で訴えられたと聞きましたが」
「それも問題ありません。入会時に「自分の意思で献金します」といった旨の誓約書を書いてもらってますから。訴えることはできませんよ。」
「政治への影響力は?」
「ええ、選挙の際には我が党員の力が大きいですからね。修行の一環として選挙活動をしてもらいます。そして我々の指示通りの人員を政界に送り込むことができるんです。今やガバガバ共和国の政治にも私どもの党員を多数送り込むことに成功しましたし、我々の悲願であるダディ共和国とガバガバ共和国との海底トンネルを造る計画も進行中です。今までの献金ではまだまだ足りませんよ、ハッハッハ」
政治、献金、結婚、生活全てにおいてぷもも教の影響力は計り知れなかった。
「ダディ共和国の大統領にも多額の献金とブランド品の贈呈は欠かしませんしねえ、もはや政治の世界では我々の存在は無視できないわけです。」
国家のために宗教が利用される。そして宗教もまた国家を利用するという構図があったのだ。
「もちろん国家に頼るわけではいけません。来るハルマゲドンに備え、自分たちの身は自分たちで守らなくては。」
イサコ氏が案内されたぷもも園内の倉庫の中には、ロシアから購入した軍事ヘリや毒ガス、機関銃が複数あり、着実に武装化を進めていたことがわかった。
全てはハルマゲドンに備えるためだという。
国家転覆に至る前にぷももん教を瓦解せねば、ペンを取ったイサコ氏の背後には、ぷももん教から派遣された黒い影が迫りくるのだった。
その後のイサコ氏の行方はわからない。
追記
こういうこと書きましたけれど、献金などが度をこしてるにせよ、信者さんが何かしてるわけではないので、一概に邪教としてしまうのは良くないなと。
被害者でもなんでもない僕があーだこーだ書くのはよくないのかな、なんて思いました。でも献金は度をこしてると思いますけどね。あと政治に関与したりするのとか。あと無差別テロ起こしたりとかね。
ただ、このストーリーは全てフィクションです。ご了承ください。

