「鑑別疾患」+「有病率」
国試の問題文を見ていれば、最初に出てくるのは「主訴」です。
例えば、「めまい」について。
導入が「めまい」だと、まずは「鑑別疾患」+「有病率」を考えます。
「有病率」の考え方は大事で、試験などで聞かれやすい疾患は、「有病率は低いけど命に関わる恐れのある疾患」であることが多いからです。
「めまい」の場合、上記鑑別疾患の中で最も「命に関わるリスク」のある疾患は、「脳血管障害」になります。

なので、上記のように、「発生確率」が低くくても「命に関わるリスク」のある脳血管の障害が問題になるわけです。
除外診断から確定診断(感度、特異度、尤度比の使い方)
感度、特異度、尤度比はわかりにくい用語ですが、必要だそうで🙇
患者さんが言ってることで全てを拾えるわけではないので、検査の性能を生かした診察が問題文では展開されます。
診察の中で前半を占めるのが、「除外診断」です。
「除外診断」のためには「感度が高い検査=偽陰性が少ない検査」をやります。
例えば、「めまい」の場合。命に関わるリスクのある、「脳血管障害」を除外したいですよね?
そこで「感度が高い検査」をやるわけです。それが c.唾を飲み込みにくい、e.しゃべりにくい、だったわけです。(←お金がかからない検査ってのも大事)
そんな感じで命に関わりそうな疾患を除外したあとは、後半を占める「確定診断」になります。
「確定診断」のためには、「特異度が高い検査=偽陽性が少ない検査」を行います。
で、「特異度が高い検査」って、だいたい画像診断になることが多いんですよね。
問題解いてて、最後の方に画像を載っけられることって多いじゃないですか、それは「確定診断」のために「特異度が高い検査」をしているからだそうです。
でもこの二種類の検査だけでは不十分な場合って中にはあるんですよね。
例えば、「感度の高い検査」「特異度の高い検査」が具体的に60%の割合で外すかもしれない、ってこともあるわけです。
そういう時中途半端な検査に、助っ人として現れるのが「尤度比」です。
尤度比の定義:ある結果が「病気がある人」で現れる確率と「病気がない人」で現れる確率の比率。
この考え方を具体的に使うと、〇〇検査が「陽性」だった場合、それが△△疾患持ちの人にとって、どれだけ出やすい陽性結果なのかわかるんですよね。
→「△△疾患持ちならあり得そうな陽性結果=この人はきっと△△疾患だろう!」って科学的に言い張れるんです。
なので感度、特異度、尤度比どれも必要なのです。
「医療資源の無駄」の考え方
診察の過程で、最初に画像診断をすることはないんです。
できるだけ「お金のかからない診察」、例えば視診、触診、聴診などで「この疾患かもな〜」ってのを予想します。
そこで、命に関わる疾患が鑑別に一つでも上がっていたら、特異度の高い「画像診断」などに切り替えるわけです。
これが「検査前確率を上げる」という行為です。
逆に言えば、命に関わる疾患が鑑別に上がらなければ「画像診断」をすべきではありません。
これが「医療資源の無駄」の考え方です。

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